重厚なるオーダードア。グレードアップ外構リノベーション_昭和区 A様邸
スタイル | エレガントスタイル |
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概要 | 第一種低層住居専用地域 敷地約150坪 南側道路、敷地内高低差5m リノベーション部分:RC造エントランスゲート、RC構造壁、隣地境界フェンス、タイルアプローチ |
築3年の事務所兼住宅のadom様邸。新築当時はオフィスということもあり、通りに面してテラスや玄関もオープンに見せる外構を採用しましたが、セキュリティ面の強化のために外構リノベーションを行なった事例です。
機能面の主な要望としては、法人用の入口と住居用の入口を分けること、通りからの視線を遮ること、隣地からの侵入防止と、駐車場は現在の広さを確保することです。
まだ使用できる構造物を極力壊さず、施工できる範囲を抑えたうえで大きく印象を変えるプランを思考した結果、敷地を横断するように一枚の壁を建てて、通りと敷地を隔てた大胆なプランでご提案。開口部を中心に庇やモール、巾木で壁に凹凸を付けています。これは建物のデザインを踏襲していますが、壁を単調に見せないことや、扉と壁の面積比率のバランスを取るためのデザイン手法です。
扉は、重厚感あるフラッシュ(一枚板)のオーダードア。ムラのあるエイジング塗装が、ヨーロピアンな建物の外観にマッチします。
このオーダードアの採用のメリットについて少しご説明しましょう。
通常のメーカーの門扉にはサイズ規格があり、そのサイズに合わせて外構の壁や門柱を作ります。オーダードアの場合はその逆で、出来上がった開口部に合わせてドアを製作します。オーダーのためサイズはミリ単位で設定することができ、既製品で多い無駄な隙間をほどんどなくすことができます。これは隙間からの覗き見だけでなく、鍵のピッキングを防止するのにとても有効です。
またデザイン性の違いは言うまでもありません。扉の意匠からドアノブ(把手)までデザインして造ることも。なんといっても、扉の上部に隙間のない造りは門としての格式が違います。
機能面についても既製品の扉と同様にオートロック、電子錠の設定もできますので、使い勝手も劣りません。
大きな違いとしては価格面です。やはりオーダードアの場合、既製品の2、3倍にもなることもあり、予算が厳しい場合は建物、エクステリア全体のバランスを見た上で既製品でふさわしいものに変えるご提案もあります。
adom様邸では、同じ壁に2枚のオーダードアを配置しています。片方は両開きで片方は幅広の片開き扉。もしこれを既製品で作った場合、片開き側は「勝手口」に見えてしまいますが、幅広でデザインされているため、こちらもきちんとした門と感じられます。
外観の良し悪しにこだわるのは見栄っ張りな名古屋人の特徴かもしれませんが、良くすることで得られるのは見栄だけではありません。建物にふさわしい門構えは資産価値としても評価されるでしょう。エクステリアリノベーションで、我が家のグレードアップを考えてみてはいかがでしょうか。