質感とバランスのベーシックエクステリア_名東区 S様邸
スタイル | エレガントスタイル |
---|---|
概要 |
まっすぐ延びたアプローチに、天然石の色合いが美しいオープンスタイルエクステリアのS様邸。カジュアルなオープンスタイルの外構であっても、門柱や花壇をしっかり計画することで、“きちんとした”印象のデザインは可能です。建物の外観とあわせてエクステリアにもこだわりたいけれど、コストは抑えたいという方におすすめの実例です。
オープンスタイルの要所に設けた「壁」は、必要不可欠な幅と高さで設計されていてプライバシーの確保や建物とのバランスも考えられています。
門柱はL字の壁になっていて、背後の空間をサイクルスペースにすることでエントランスがごちゃごちゃしがちな自転車を隠します。
道側側から室内が見えないよう配置したタイルテラスを遮る壁は、敷地内全体をまとめる重要な存在です。エクステリアを含めて見た時の建物と空間のバランスを考え、かつ、高さと幅の比率が一番美しい大きさで計画されています。
また、必要なだけ植えられた庭木も空間のバランスと目隠しの重要な役を兼ねています。樹木を窓の前に植えると、緩やかに視線を遮蔽するうえに室内から視線を逸らせてくれます。
さて実際にこちらの実例で実感していただきたいですが、この外観の全体写真を見てまず建物の2階中央に目が行きましたでしょうか。この建物の重心はそこにあります。少し腰高ですね。そこに集まりがちな視線はすぐ手前の樹木を見ながら下部へと移動し、テラス前の大きな壁から続くタイルのポーチ、アプローチ、門柱へと視線は動かされたでしょうか。そして最後に全体を眺めていることにお気づきでしょうか。
門柱、花壇の位置で遠近感をつけ、敷地エリア全体を意識させ空間に立体感を感じさせます。エクステリアのデザインで建物の重心を下に下げ、建物全体に安定感がでる、というわけです。
構造物は少なくても、オープンスタイルの外構にもきちんとした設計を行うことは大切です。
立地 | 敷地面積|172㎡ 建築面積|67㎡ 施工面積|105㎡ |
主な設備 | 門柱 アプローチ タイルテラス 目隠し壁フェンス ライティング カースペース 植栽 |
Design/Produce by 加藤 徳之