『RSTモトヤマ登山部』Vol.2
弊社社員の他に、取引先の方々など職場の垣根を越え結成した「RSTモトヤマ登山部」。レクリエーション的要素はありつつも、自然の中で自分と向き合うことをモットーに定期的に山行を行っております。
それでは前回に続き昨年のまとめと総評になります。
毎回の山行にはテーマや目標を決めて登っています。山は山域、標高、季節、天候によって状況が刻々と変化します。
テーマとしては、夏山と冬山とで大きく別れます。それぞれのシーズンによって
行動計画とは別にテーマを設け山へのアタック開始です。
冬山でのテーマは、防寒対策や発汗対策。特に行動着のレイヤリングについては
生死に関わりますので慎重に話し合いをし決定します。
雪山にいたっては、アイゼンワークや雪装備のチェックについても同様です。
自然の脅威。十分な対策を。
夏山でのテーマは、多岐にわたります。
暑さや雨対策、毒虫や蛇、そしてクマ対策などなど…。
雨天を狙って、わざわざ山に入りレインシェルや雨具のチェック、熱中症を防ぐ為の行動着や行動用飲料の携行量チェック、クマ対策についても同様に、電子ホイッスルの行動時の使用タイミングやクマよけスプレーの携行と使う場合の想定練習と心構えをチェックします。
実際、9月に5名のパーティーで登った南信州の富士見台高原(中央アルプス 標高1739m)では、山頂手前の登山道でクマと遭遇しました。
クマと遭遇した時の距離が100m(推定)ほどあった為、運良く事なきを得ました。
これも、装備の事前準備や心構えを入山前に『クマと出会ったらどうするか』をテーマとして実践した事により回避出来た事だと思います。
『 RSTモトヤマ登山部 』のチームスローガンは“ 無理せず、とことん楽しむ ”
チームは比較的登山経験の浅い初級者で構成されています。
先ずは、現レベルに合った山をセレクトし、通年を通して登る事で、全てのシーズンを経験しました。
毎回テーマや目標を持って登る事で個々の課題やパーティー登山での課題を評価し、次の山行で改善し、またその次の山行で実践する。
なんとなく、どこかで聞いたPDCAサイクルという管理マネジメントに似ていますね。
PDCAサイクルの悪いところは、慎重に事を進める為、前進が遅いので時間が掛かります。
しかし、確実に現レベルでの基本が身に付くという点では、このサイクルは合っているのかなと思います。というか、PDCAサイクル登山を実践している事にこの記事を書きながら気づきました。
2022年の登山はPDCAサイクル?で安全に楽しみ、ゆっくりレベルアップしていきたいと思います。