外構屋さんってどんな仕事をする人?Vol.1
「デザイナーKatoの目線」では、FJ Design Plusの筆頭デザイナー Kato が、建築業界30年のキャリアからエクステリア業のノウハウやデザインの切り口など、毎回思いつきのテーマで語ります。Katoの昭和で名古屋な個性や仕事に対するストイックぶりも感じていただけたら幸いです。
実は知っているようで、あまりよく知られていない外構業界。
外構工事屋さんとかエクステリア工事屋さんなんて一般的には呼ばれています。
大きく分けるとBtoB(企業向けに委託でお仕事される会社)とBtoC(個人のお客様と直接請負契約を結び仕事をされる会社)に分類されます。
先ず、BtoB会社の業務形態としては、住宅メーカーや地元不動産会社などがお客様となります。その企業の担当者がいわゆる顧客となり、外構屋さんと仕様などの詳細打合せを行います。したがって、顧客の担当者はいわゆる「プロ」となるわけです。故に、外構屋さんも「プロ」が相手ですから、「こうしたい、ああしたい。」が顧客から明確に出てくるわけですから、話が早いですよね。打合せのスキルや設計のスキルは、そこそこあれば何とかなってしまう…。
ここがミソで、BtoBに特化した外構屋さんのスキルはそんなに高くなくても出来てしまうんです。専門知識は必要ですが、顧客「プロ」が出してくれる指示どおりにトレースしていけば図面が描けてしまいますので、会社としては、打合せの時間や作図時間が短く済んでしまいます。
自社ショールームを持つ必要が無いですし、営業に掛かる経費も広告宣伝費が要りませんので、顧客の担当者と上手くやっていければ、お仕事は自動的に外構屋さんへ流れてくる訳です。
何はともあれ、一物件にかける経費が少なくて済みますので外構屋さんとしては少ない投資で数がこなせるわけですね。
BtoB向けでお仕事をされている外構会社というのは、いわゆる“外構工事屋さん”と言う事になり、外構工事の施工図面を作成して工事をする会社となります。
次に、BtoC会社の業務形態についてですが、基本的に一般のお客様が顧客となります。営業方法としては、ホームページを主体に、ありとあらゆるSNSや雑誌やWEB広告を使います。
したがって、営業経費として広告宣伝費にお金を掛ける必要があります。おまけにお客様との打合せには自社のショールームが必要となってきます。
担当者のスキルについても、一般の顧客(右も左もわからない)がお客様になる訳ですから、それなりに高いスキルが必須ですね。ご提案する内容についても、打合せのスキルが高くなくては話になりませんし、顧客の言われるがままオペレーションしているだけでは良いプランにはなりませんよね。
したがって、BtoC会社に特化した会社のスキルとしては、高い設計力と施工能力、営業力として自社プロモーション力が備わった会社となりますね。
《次回、続きの記事は…》BtoB会社、BtoC会社、どちらがいいのかな?