街に愛される住宅のエクステリアリノベーション_昭和区R様邸
スタイル | エレガントスタイル |
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概要 | 第1種住居地域 敷地 約100坪 南東2面道路 敷地高低差1.8m |
こちらは閑静な住宅街の角地に建てられた邸宅。
バス通りの交差点に面した角地のため停車した車や歩行者からもよく見えます。
五年ほど新築当初のオープンな外構のままでしたが、外からの視線対策と、訪問者の有無や家人の在宅が容易に知られないよう、セキュリティーの改善も含めてエクステリアをグレードアップした実例です。
重要な点は、建物外観のエレガントなデザインを損なわず問題をクリアする事。
外構でセキュリティや視線のカットするには、高い壁で敷地全体をクローズする手法が定番です。が、単純に高い壁で隠す外構では、すでに町のランドスケープにもなっているこの建物のエレガントなデザインを活かせません。
ここでその問題をクリアしているのは、適度な視線の「抜け」を作るエクステリア計画です。
建物がよく見られる交差点角部分の、建物外観を印象付けている窓をあえてオープンに見せます。ここを開放的に残すことでエレガントな建物のイメージの変化を最小限に抑えることができます。また門のアイアン格子の間から内側がチラリと見える雰囲気もよりエレガントさを強調します。
一方、ガレージやテラスの内側は完全に壁で囲って視線を遮蔽。パジャマでも気楽に敷地内で過ごす事ができます。
セキュリティ面において、高い壁を作ることで侵入者を隠すことになる反面もよく指摘されます。この問題については、防犯カメラの設置と開口部の防犯対策が必須となります。また、夜間は窓や宅内の灯りで人の気配を読まれてしまう心配がありますが、自動点灯を設置し同じ時間にいつも点灯していれば留守や在宅を読まれるリスクは減ります。エクステリアと合わせてこのような設備を整えることで解決する方法もあります。
家のアイデンティティを失わず要望を叶える発想は、エクステリアだけを見ていては生まれません。
エクステリアだけ作る外構業者、住宅だけを考える建築士。どちらかではなく「住む」側に立ち敷地全体のバランスを考えて外構を設計する、住宅をデザインする意識が大切ではないでしょうか。
Design/Produce by 加藤 徳之